ラグナロクの足音

幸せなひとりぼっちのラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)
3.6
最愛の妻を失くし人を一切信用できなくなった老人が、おせっかいな近所の住民との関わりで徐々に内面が変わっていく物語。近所にいるいるこうゆう融通の効かない独り善がりなくそ頑固親父。だけれど実は、真面目すぎるが故に他人に迷惑をかけまいと必死になってるだけだ。ラストで自分の抱えてきた秘密をお隣さんに吐露するシーンは、誰にも頼らず生きていくことが間違いであり、そもそも人間は他人に迷惑をかけてこそ連帯し生きていけるということを教えてくれる。ところが日本の教育はどうだ、小さい頃から親や先生に人様には絶対に迷惑をかけてはいけないと吹き込まれる。西洋では逆に、人に迷惑をかけることは人間として当たり前とした上で、迷惑をかけたときにどうするかを教育する。どっちがいいかは明白だろう。
ラグナロクの足音

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