ゴッドファーザー・オブ・ゴアことH・G・ルイスの初のスプラッター映画。要するに世界初のスプラッターてことなんだけど、しかしスプラッシュじゃなくてとにかく血糊をぐだぐた大量に塗りたくる感じで飛び散りは非常に慎ましい笑
ルイスて人は特に映画愛とかじゃなくて山師と言うか手っ取り早く、安く、それでいて多く儲けたいタイプの監督なんで、全編に置いてテキトーで乱雑。おっぱいとか血を見せとけば客は入るんだろ？的な短絡的なとこがサービス精神と下世話な儲け魂の奇跡的なバランスで今観てもなんとも言えないグロキモおもしろさになってる気がする笑
言い方は変だけど、ちゃんとテクニックもあって映画に思い入れある人では絶対に撮れない強烈なおもしろさに満ちている。
ちゃんとしたホラー映画しか観てない人には心ないダメ映画に映るかも知れないけど、でも、これがオリジンなんだよ！
ストーリーの妙やカットの整合性を無視してとにかくゴア描写に特化して観る者の悪趣味な欲望を満足させるだけでおもしろい映画はできる、この方法論を発見したのは間違いなくルイスなんだよ！
あ、でもなんか褒めすぎかも、、笑
今回、キングレコードから出たDVDで観たんだけど、ビデオより色がシャープでビビッドになってて細部も鮮明に確認できた。確かに適当なんだけど血の見せ方とかそれなりに、いや、けっこう工夫したり、こだわりや何かしらの意図を持って撮ってるように見えた笑
