洪金寶製作のドラマ映画
感動作だった
宦官になり貧しさから抜け出すため生殖器を切断した主人公だったが、ちょうど時を同じくして清朝は滅亡へと向かっていて…というストーリー
時代に翻弄される主人公をマックスモクが演じていて、これがとにかく可哀想
全編通してマックスモクが中々報われないしんどいお話なんだけど、ここは香港映画らしい会話のテンポの良さや明るさで見ていて重すぎないバランスに仕上げられている
そして脇を固める豪華メンツがいい味を出している
息子が宦官になることを許しちゃう親父として林正英、マックスモクの京劇の師匠に洪金寶、先輩宦官としてウーマ、革命党員としてアンディ…洪金寶映画ではお馴染みのメンツが脇を固めていて人情味溢れる映画に仕上がっている
そんな自分の意思通りに中々いかない人生で振り絞った勇気が実を結んだラストには思わず涙…
90分もない尺だけど宦官の悲哀、そして人生の歓びがギュッと詰まっていて個人的にはかなり刺さった一本
アンディの主題歌も良かったな
オススメ!!