ダリオ・アルジェント監督が放つサイコ・スリラー、”The Card Player”
本作では脚本も担当されてますね。
まんま異常殺人者のポーカープレーヤーを追い詰めるお話であります。
ローマで連続して起こる異常殺人、
ある日ローマ市警やアンナ警部補のPCに届く1通のメールと添付された写真
ーーそこには現在行方不明で
捜索に当たっているイギリス人観光客の女性の姿が…
彼女は何者かに誘拐されていた。
誘拐犯は指定したチャットルーム内で
ポーカーゲームをして遊ぼう、と
ーー負けても、勝負を拒否しても
人質は殺される。
解放されるのは警察側がゲームに勝った場合のみ。
5回勝負で3本先取した方が勝者となり
犯人側が1勝するごとに人質の体の一部を切断していきます、と
ーー息の根を止めるのは3勝した後なので
それまでは死なない程度にどこかの部位を切断するわけなんですが…、
最期の瞬間まで一瞬たりとも見逃して欲しくないからと
ゲーム中には人質のライブ映像も送られてきちゃいます。
限られた時間の中で
ゲームに勝って人質を救えるか、
はたまた無残に殺されてしまう人質の様子を画面越しに何も出来ずに見守るだけか…
強固な防御壁と高性能なサーバーを使用しているようで
追跡は困難、かつ時間を要する、
ハッタリではなく、宣言通り次々と人質に手をかけていく誘拐犯、
誘拐→監禁→ゲーム→殺人→死体遺棄、
垣間見える犯人の狂気と異常性、
イギリスから出向中の刑事 ジョン、
再戦と増える犠牲者、死体のどこかに残されるある種の植物の種、
連続殺人犯 ”プレーヤー”の正体、
アンナの同僚 カルロや女性署員 フランセスカ、
ビデオ・ポーカー店員の言う常連客
ーー魔法の指を持ち勝ち続ける男
ーーここ最近見かけていない、
19歳の学生で大人顔負けの腕前をもつレモ
ーー犯人と対戦させれば
人質を救えるかもしれない、
残された映像から手がかり
ーー途中で鳴り渡る異音、銃声か、何かの爆発音か、
誰かさんの指をプレゼント、家宅侵入、
張り巡らされた罠、
6年前に死亡したとされるある男の存在、
アリバイ工作、
線路と手錠、命をかけたゲーム、…
ポーカーは人生そのもの
実生活の行動がそのまま勝負に反映される
プレーヤーの動きや反応の観察は人の心理を読む力を養う
ゲーム自体が心を映し出す鏡である…
歪んだ愛の行く末はこうなるのです 笑
ポーカー、異常者、高学歴、この組み合わせが揃ってしまったが故にこんなことに…
アンナを演じたステファニア・ロッカが所々に醸す色気、
カルロに好意を寄せるフランセスカ
ーー作品中に名前が登場したかどうかかなり怪しいところなのですがおそらくそうかと
を演じたミア・ベネデッタの美しさにも
注目して欲しいところです。
何かでフィルムの存在を知って以降
気になっていた作品で
今回たまたま見つけて借りれたので満足ですね。