こたつむり

モール・ラッツのこたつむりのレビュー・感想・評価

モール・ラッツ(1995年製作の映画)
3.8
♪ たとえ勝てはしないゲームでも
  どうにかなるの 過ぎてゆく季節の中
  巡る巡る巡る巡る このおかしな2人

ケヴィン・スミス監督の“おゆるり”コメディ。
だらっと始まってだらっと終わる…ある意味でユートピア(理想郷)でありパラダイス(楽園)。ニタニタ(口元をだらしなく)して楽しめば良いのです。ぐへへ。

しかも、前作に比べて地味にグレードアップ。
舞台からしてコンビニじゃなくてショッピングモール。当社比100倍くらいに敷地面積が増えました。これで物語を自由自在に展開することが可能です。すげー(棒)。

それにお色気場面も増えています。やった!
“乳首”の数も増量。第三の目ならぬ第三の乳首が大活躍です。意味が分からないかもしれないけど事実だから仕方ありません。やった!

あと、美麗な女優さんも増えています。
僕のオススメはシャナン・ドハーティー。
ツンデレっぽい雰囲気が溜まりません(あくまでも雰囲気だけですが)。

そして、今だから言えるお宝ムービーも。
それは、あのベン・アフレックがブレイクする前の出演。『アルマゲドン』とか『グッド・ウィル・ハンティング』とかよりも前ですからね。いやぁ。若い。

勿論、通常運転だって疎かにはしません。
翼君と岬君のゴールデンコンビを凌ぐ二人、ジェイとサイレント・ボブも健在。というかボブは監督さん本人ですからね。相変わらず美味しい役柄。そして、素晴らしい存在感です。

まあ、そんなわけで。
グレードアップしても変わらない“おゆるり”コメディ。出来ることならば時系列で楽しんだ方が良いと思うので『クラークス』を先に鑑賞することをオススメします。

最後に余談として。
舞台となった大型ショッピングモール。今では日本でもよく見かける形態ですが、本作が作られた1995年は物珍しかったと思うんですよ。その頃に鑑賞していたら違う想いを抱いたかな…なんて考えるのも面白い思考実験ですね。
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