爆裂BOX

デンジャーゾーン タービュランス3の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

4.2
乱気流/タービュランスの三作目。
人気ヘビメタバンドが飛行機内でファイナルライブを開催。盛り上がりを見せる中、突如ヴォーカルのスレイドが機長を射殺。観客が悲鳴に包まれる中、飛行機は針路を変えてカンザス州の小さな教会を目指し始める。飛行機に何が起こっているのか?そしてスレイドの真意とは?・・・というストーリー。
いやー最高に楽しめたバカ映画でした。飛行機でライブを開くという墜落確定な設定がまず笑えますが、その後も機長を殺した偽スレイドをめぐる犯人探しや協力者の発覚、機内での乱闘、お約束の着陸パニックなど無茶ながら盛り沢山な展開で、しかもテンポがいいので見ていて飽きません。旅客機内・ウェブテレビ本社・ハッカーの自宅の三つの場所で進行する展開も飽きさせませんね。
主役のスレイドの頑張りぶりも熱かったですね。仲間思いでファン思いな所も良かった。前半はほぼ偽物に監禁されて登場しませんが、後半から大活躍してくれます。ロックスターだけど喧嘩は強くないのかハイジャック犯との戦いでは結構ボコボコにされますが、それでも必死で戦う姿も応援したくなりますね。主役なのにジャケには載ってないけど(笑)
地上のハッカーとのコンビネーションも楽しめました。てか、フライト・シュミレーターは役に立つなぁ~(笑)
スレイドの大ファンのハッカーや女捜査官、インターネット放送のスタッフもいいキャラでした。非常事態なのにスレイドと話ができて大はしゃぎするハッカーには笑いました。女捜査官演じるガブリエル・アンウォーも眼鏡姿で綺麗でしたね。最後のサプライズはハッカーうらやましいですね~(笑)FBIの上司役で今じゃ「クリミナル・マインド」のロッシ役でお馴染みのジョー・マンティーニャが出演しています。若い!ルドガー・ハウアーも機長役で出ていますが、この人が演じてるから怪しいなと思ったら案の定な展開。
ヘビメタバンドのヴォーカルが着陸させる時に神に祈るのも皮肉が効いてました。
ラストは本当感動しちゃいます。スレイドアンタ本物のスターだよ!
途中で乱気流の設定がすっかり忘れ去られてしまいますが、そんな事気にならないくらい楽しめました。
バカ映画としても娯楽作としてもかなり楽しめる作品です。