イチロヲ

魔界天使のイチロヲのレビュー・感想・評価

魔界天使(1982年製作の映画)
3.0
過去の男たちを変死させてきた薄幸美人が、新恋人の青年を怪異現象に引き込んでしまう。合成映像処理を東宝、特殊メイクをトム・サヴィーニが担当している、香港産ホラー・コメディ。

ヒロインとカップリングされた男は、殺人ピタゴラスイッチの発動により、あれよあれよという間におっ死んでしまう。そして、おっ死んだ元カレ3人組が亡霊の姿で現れ、トリックスターの立ち位置となり、主人公カップルに介入していく。

亡霊3人組が引き起こすイタズラは「8時だョ!全員集合」で志村けんとすわ親治のコンビがやっていた、おバカな幽霊ネタと大同小異。「あー、こういうノリなのね」と若干ながら退屈してしまうが、地獄の使者が登場してからの展開に変化球が付けられている。

トム・サヴィーニの仕事は、亡霊の口が裂けたり、目ン玉が飛び出したりする、非出血のベロベロバーがメイン。あくまでも、「ちょっと不思議な怪奇コメディ路線」のため、ハイテンションのカオス映像を期待するのは禁物。
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