三兄弟の列車ぶらり旅 in インド
ウェスアンダーソン監督らしい色合いの映像と演出。列車の装飾ひとつひとつへのこだわりもすごい。(メイキング必見)
決して映画的な展開はなく、終始ゆるめ。この緊張感のなさがいいなぁ。
そして久々に会う家族間にある微妙な距離感や苛立ちがリアル。
些細なやりとりやケンカを重ね、三兄弟みな抱えていた寂しさに共に向かい合うことで距離を縮めていく。
ひとりっ子だとあの寂しさを認めるのは怖くて躊躇するんだよな…私はひとりっ子を楽しんでる方だけど、兄弟がいるっていいなと素直に思いました。
感動的なセリフがあるわけでもなく、あくまでも一言二言、さり気なく丸く収まる。パスポートのくだりが好き。
よかったねよかったね♡とついおばちゃんみたいに三兄弟の肩をぽんぽんしたくなる、優しくて温かい映画。
そしてこんな列車に乗って旅してみたいなぁと観ながらずっと思ってた。
最近飛行機ばかり乗ってるけど、実は列車旅行の方が好き。車窓からぼんやり風景を見て、駅弁食べて、気づいたらうたた寝してるときの幸福感ったら!たまらないよなぁ…
249/2017