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ダージリン急行のMinCのレビュー・感想・評価

ダージリン急行(2007年製作の映画)
4.0
父からの解放、重荷または過去の象徴のように潔く放り投げられていたけど、ルイ・ヴィトンの展示でJ.L.W.刻印の大層素敵な特注旅行カバン達の実物を見たことがある(その為に行ったようなものだ)。うん、やっぱり可愛い、放り投げたりなんかしないから私にください‼︎
ダージリン急行の車体に描かれた象や虎達。ひとつひとつ手描きですって⁈全然絵柄は映らない食堂車の皿まで特注ですって。内装の細かいところまで行き届いた美術。は〜ため息♡あの車体今頃どうしてるんだろ。

三兄弟の仲直り旅なんてアニの思惑「スケジュール」通りに進むはずはなく、薬の嗜み方だけは兄弟似てるけど、隠し事リーク合戦だし、毒ヘビだの胡椒スプレーだの胡散臭い買い物するしで勿論珍道中。(子供三兄弟の事件に遭遇したときの、異質なズームが謎。急にリアルなドキュメントを突きつけてくる感じ、あれ何?)
兄弟のステキな悪ガキぶり素行の悪さと対照的に、乗務員といい村の人々といい、インドの方々が礼儀正しくクレバーだ。文化は違えどその国の人びとに敬意を持って描かれているところ好感。

それにしてもインドだし全然似てない次男三男がどうもリンゴとジョージに見えて、、すると長男はどちらなのか?ラスボス尼僧になった母親に対面して4人になったけど…また母親は失踪。(ところでヒマラヤ僧院のロケーション最高)何故父の葬儀にも出ず息子達からも早々に逃走するのか、、?母、潔すぎやしないか、、?色々と謎が残るけど、どうやら兄弟達はまた繋がることが出来たようだ。
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