ウェス・アンダーソン監督作品って、どうも個人的に当たり外れの振り幅が大きい気がする…。
今回は楽しめなかったなぁ…。
父の死をきっかけに疎遠になっていたホイットマン3兄弟は、インドの「ダージリン急行」という名の列車に乗って旅をする。再び兄弟の絆を固める為に。そして、失踪した母親に会いに行く為に。
バイク事故で頭は包帯でぐるぐる巻きの長男坊フランシスにオーウェン・ウィルソン。仕切りたがりのウザキャラ。オーウェン・ウィルソンのおちょぼ口がちょっと苦手。
出産直前の妻と離婚を考えている次男坊ピーターにエイドリアン・ブロディ。1番キャラが確立されていない気がする。エイドリアン・ブロディの顔がちょっと苦手。
元カノが忘れられない三男坊ジャックにジェイソン・シュワルツマン。女好き。ジェイソン・シュワルツマン…。誰でしょうか?
主演3人にことごとくハマれなかったのが大きい。
これ、キャスト総替えしてくれたらまだ面白く観れたかも。
列車なだけに、脱線を繰り返すばかりのストーリーも、ちょっとしんどい。よくわからないキャラがよくわからない事で行き詰まったり、列車から降ろされたり。
ウェス・アンダーソンって、シュールさがウリだと思うけど、そのシュールさのピントが合えばとことん好きになれるのに、今回はそこの所が合わなかった。
ビル・マーレイが冒頭と最後にちらり。
でもストーリーと関係なし。
Wikipediaで知ってびっくりだったけど、三男坊の元カノ役にナタリー・ポートマンも最後にちらり。
これもストーリーと関係なし。
何処までも脈絡がないんだね…。
列車ならではの横移動、上から覗くカメラアングル、インド的な美しい色彩など、ウェス・アンダーソンらしさは健在で美しかったのが唯一の救い。
何だか乗る列車を間違えましたと謝りたくなる程のハマらなさ。
出直してきます。