Ryoma

地下室のメロディーのRyomaのレビュー・感想・評価

地下室のメロディー(1963年製作の映画)
4.2
スコセッシ最新作の予習でもないが、クライム映画はあまり観ないため、同じジャンルで予習のようなことをしてみた。
CM曲でお馴染み、モダンジャズ調の“地下室のメロディー“が冒頭から流れ、その他にも所々でオリジナルバージョンだけでなく、何種類ものアレンジバージョン(テンポも楽器も様々)を聴くことができ、それだけでも遊び心満載でオシャレさや特別感を堪能することができる。ガイリッチー作品のようにクセ強なキャラクターが織りなすストーリーに、テーマ曲以外にも音楽(007シリーズで流れてそうな)が効果的に使われていたことが引き込まれたポイントかな。
特に、お調子者なプレイボーイ的存在のアランドロンとダンディーで明晰かつ冷静なジャンギャバンのコンビは凹凸があって面白い。クライム映画特有なのか昔の作品なのかは不明だが、ツッコミどころが多くそれも含めて面白かった。
クライム映画でおそらくよく見受けられる会話劇。フランス語🇫🇷は学生時代にだいぶ勉強したはずが、なかなか聴き取るのはやはり難しいな〜。でも世界一美しいといわれる発音はやはり美しかった🤭
あと、アランドロン作品は初めてだったけど、非の打ち所がないほどにホントにイケメンだ😌
最近ヒューマンドラマを観ることが多かった分、自分に接点があまりなさそうなこういう作品を観ると余計にいい意味で心構えせずに観ることができるし、比較的労力も要せず楽しめるため、ひょっとしたらこういうクライム系の作品が一番好きなのか?と思ったりもした🤔“好みを再発見できる“、そういう意味でも、色んな作品に触れることは大切だなと改めて感じた。
当時のゴールデングローブ賞で外国語映画賞を取ったという本作。今では、アカデミー賞関連だと、LGBTQや人種、フェミニズムなど社会問題が絡んだ作品が多く食い込んでくるが、当時は、エンタメとして昇華されている作品が多かったかもなと思ったし、本作を観て改めて映画を作品として楽しむことの大切さを痛感したし、そう教えてくれた気がする。
あと、今まで観た映画の中で一番古い可能性が高い😲のと、当時は、監視カメラはなかったのか?🤔が非常に疑問。モノクロのため、パリの街並みが鮮明にカラーでお目にかかれなかったのは少し残念かな🥴
最後のオチ、2人の顔・表情はホントに面白かった😆
Ryoma

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