ろ

地下室のメロディーのろのレビュー・感想・評価

地下室のメロディー(1963年製作の映画)
5.0

「俺は人生でいちばんデカいことをやる。前代未聞のことだ。」


「太陽がいっぱい」につづき…
オープニングから溢れんばかりのかっこよさ。
もうほんとにイヤんなっちゃう。ってぐらい、かっこいいの。


出所したばかりのシャルル(ジャンギャバン)は、最後の仕事としてカジノ売上金を盗み出す策を練る。そこで、青年フランシス(アランドロン)を仲間にするが…。

これはドロンさんを観る映画。

革ジャンからタキシードへ。
従業員へのチップははずみ、プールサイドのバーでくつろぐ。
高級ホテルで優雅に、その時を待つ。

入手した図面の上に、ティッシュボックスのような箱をエレベーターに見立てて作戦会議。みたいなね、アナログ感がほんとうにたのしいの。
目出し帽被るドロンさんもなんだか新鮮でうれしかったりして。


狭い狭い通気口。
懐中電灯のあかりはふわふわと定まらない。


金を詰める間の沈黙、札束の音。
駈けつけるパトカーを横目に勝者の笑み。



水面にふっと浮かぶ“花”が満開になるとき。





あの画をバックに"FIN"はズルいよ~





※コメント欄 自主閉鎖中m(__)m
ろ