RYUYA

下女のRYUYAのレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
4.5
電話一本で済む話をLINEでだらだらやってくる女みたいに、最近の映画はとにかく無駄が多い。それに比べ、50〜60年代の映画はほんとに無駄がない。そこの上手さに関しては、日本の監督たちが断トツNo. 1だと思っていたが、韓国にもべらぼうにすごい監督がいた。ポン・ジュノは黒澤の子どもかと思っていたが、それは叔父さんで、キム・ギヨンが実父だったのね...。

家の中で起こりうる可能な限りの恐怖がすべて描かれてしまっているような恐ろしい映画だが、全部ひっくるめて見るとめちゃくちゃ笑えるという凄みよ。あとカメラの動きが完璧。クソ完璧。

違反運転者講習みたいに、教室に不倫した人たち集めてこの映画見せる会なんてどうよ、お国さん。
RYUYA

RYUYA