ATSUYA

下女のATSUYAのレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
3.7
ピアノが全ての不幸の始まりだった

『パラサイト』が影響を受けたらしい映画です。
面白さで言えば『パラサイト』に軍配が上がりますけど、こっちの方が3倍くらいおっかなかったです。
似てると言えば似てるし、似てないと言えば似てない。そんな感じです。

金持ち一家が新しい家を建てました。
家が広いからメイドを雇いましょう。
ありゃま大変、メイドに弱みを握られました。
こりゃどうしよう、家族が徐々に崩壊していきます。

当時の韓国は、二階建ての家=金持ちだったみたいです。それがしっかりストーリーに活かされています。
妻が立派な家を望んだばかりに起こってしまった悲劇。ジャケ写を見れば、よくわかります。

これがフィルム・ノワールってやつですね。
「ノワール」って言葉は一応知ってましたが、フランスのモノクロ映画のことだと思ってましたし、(多分)使ったことも無かったので、一つ勉強になりました。

韓国映画の金字塔なのかな?
日本で言う『七人の侍』的な。
確かに面白かったし、怖かった。

メンヘラ映画の先駆けですね。
やっぱりメンヘラはおっかないな。
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