ねこ無双

下女のねこ無双のレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
4.0
評判を聞いてからずっと観たかった映画です!ジャケ写かっこいいですね。
始まりの手のアップショットから不穏。
モノクロの韓国映画。
音楽がまた管楽器の音で扇情的でサスペンスフル。

新しい戸建てを購入した家族のところへ若く魅力的な女中がやってくる。主人と女中が愛人関係になり…。

ただのよくある不倫劇という前半で、このままいくのだったら嫌だなと思っていたら、
後半少しも目が離せない展開に。
じりじりと異常な環境へ。渇望する女。巻き込まれる家族。男は蟻地獄にはまったみたいにもがいてるだけ。
窓ガラス越しにじと〜と見つめてる下女恐いよ〜。
外は雷雨の中、主人と下女のゆらいだ階段のシーン鬼気迫ります。

ラストにワンクッション置くのは、昔の映画によくある展開なんでしょうか?思いだせないんですが、他の昔の映画でもこういう展開観た事あるような…。

そして、「高い山。深い湖。」
男は一体何をのたまってるのか…。
これがある、無しで全く別物の映画になってたんでしょうね。無しのバージョンもあったら観てみたい。


下女役を演じられたイ・ウンシムさん鬼みたいに恐ろしいけど、色っぽい人ですね〜。