takanoひねもすのたり

ホーンテッドのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ホーンテッド(2006年製作の映画)
3.0
ナチョセルダ監督作。
廃墟で死霊に襲われるオカルトホラー。

40年前に養子に出されたマリー。
ロシアのど田舎に本当の両親の残した農場があるそうで調べにゆくことに。
母親が殺された詳細も父親の件も何も知らず自分のルーツ探しに…という気持ちで向かったところ、長年放置されおどろおどろしき廃屋となった農場で同じように探索に来た双子の兄という男ニコライに遭遇。
更に心霊現象に見舞われることになるというもの。

出くわす死霊が、なんと自分の生霊。
で、自分の生霊に物理攻撃すると生身の自分に跳ね返ってしまうんですね。
…何の無理ゲーだ 笑
なのでひたすら逃げるか隠れるしかない。

おまけに「自分の生霊を見たら死の予告」という伝承らしく。
(それってドッペルゲンガー…)
主人公マリーの生霊は溺死体、兄ニコライに至っては血塗れで身体が大変な有様。

自分の生霊が自分を追い詰めるっていう点が、日本の概念と違っており、思いつきもしなかったのでちょっと新鮮。
(生霊は相手に飛ばすもんだとばかりw)

ただ話は少し分かりにくい。
そもそもの始まりとしてマリーの母親の殺害事件があるのですが、理由が謎。
犯人である父親が妻と双子を殺そうとした動機がぼんやりしてる。
(何らかの儀式の生贄にするためのようでもあり、夫の元から逃げようとした妻に怒ったようでもあり)

「お前達を愛してる。これからもな」
というストーカー基質で家父長制に拘る死霊となった父親の姿。
農場に戻ってきた兄妹を「これで家族がそろった」
おとん……家族愛が重いよ……😱