ヤッスン

GANTZ:Oのヤッスンのレビュー・感想・評価

GANTZ:O(2016年製作の映画)
3.7
原作、特に今回の大坂編は昔に1回通して読んで、映画はしっかり観たといった程度の自分でも、楽しめた作品。
あくまで大坂編を1本の映画として構成してあり、90分と比較的短い尺でひたすらカッコいいアクションの連発。
個人的に原作からずっと思っている「さっさと頭ぶっ飛ばせば良くない?」「同じくだり何回やるんだよ…」「このキャラいるのか」という感覚は正直そのまま。ただ、X-ガンの弾切れ設定のおかげで、迂闊に撃てないことも分かるし、何度も何度も正義感とそれらしい自己犠牲を貫く加藤は原作同様カッコいい。
何より、「理不尽で絶望的な状況だが何としても帰る」というGANTZならではのテーマがブレずに映画として構成されていた。

そして、わざわざこうして内容を理論立てて考えずとも、あのGANTZの世界観が、実写一歩手前レベルのリアルなCGで、CGアニメならではのカメラワークとアクションで描かれているだけで、この作品は傑作だといえる。
グルグルと動くカメラ、スローモーションでキメるトドメ、星人の絶妙な気持ち悪さ、パシフィックリムさながらのロボット対大型生物(声がケンコバだから尚更)、こうしたずっと観ていても飽きないであろうGANTZだからこその燃えるアクションばかりの映画で、とても楽しめた。
ヤッスン

ヤッスン