ずけし67

GANTZ:Oのずけし67のレビュー・感想・評価

GANTZ:O(2016年製作の映画)
4.0
GANTZは原作も全巻読んだけど、大阪編は好きなエピソード。
以前の実写版はちょっとガッカリだったけど、こちらのフルCG版は評判どおりのクオリティでかなり楽しめました!


GANTZとは、謎の黒い球体。
死んだはずの人間が集められ、GANTZの指示によって、殺るか殺られるか命がけの妖怪星人退治をさせられるというお話。
本作は、原作の中の大阪を舞台としたエピソードで、加藤ら東京チームの面々が大阪へ転送され、大阪チームと共に妖怪星人軍団と対峙する。


まず、フルCGのクオリティの高さには驚かされました。
CGだからこそ表現出来たと言えるこの世界観は、とにかくお見事としか言いようがありません。

これだ!これですよ!僕らの求めていたGANTZワールドは!!って感じです。

ガンツスーツの質感を始め、XガンやYガンなども一つ一つ作りが細かくて、パーツの光り方とかもCGならではのリアリティという感じで超カッコイイ!

Zガンの上からの強烈な圧力波など原作から飛び出してきたような迫力で、ドスンドスンと星人らをペチャンコに潰していく描写にはテンション上がりまくり、岡八郎がハードスーツ姿で登場するシーンなんて、CGとは思えないリアルな描写で、もう鳥肌ものでした!

さらにレイカ&杏のお〇ぱいの揺れ具合などもアピールし過ぎでしょ、ってくらい良く表現されておりまして、こちらも鼻血出そうなくらい感動的でありました。

ただ残念だったのは、おそらくは90分という尺の問題から、原作に出てくる個性的なキャラクターの面々がかなり減らされていた点。

特に、SEX依存症で妖怪星人だろうが何だろうが女と見れば戦闘中でもおかまいなく犯しまくる変態メンバー桑原くんが出てこなかったのは悔やまれる。

ろくろ首女や女体盛り巨人をアレするところとかの変態描写の登場を期待してしまったけど、尺以前に、さすがにPG12じゃ やっぱ無理ってとこでしょうか。

そういった意味では、GANTZの売りであるグロ描写もちょっと控えめでしたね。

首が飛んだり胴体ちぎれたりの描写はあるものの、引いた絵で見せたりグロさを抑えてギリギリPG12のラインに収めたなという感じでありました。

ただ僕的には、血量や肉片を増やし、更にアップで見せる場面も入れるなどして、もっとガッツリとグロ描写を盛り込んで欲しかったなという感じです。

とは言え、映画の8割を戦闘シーンに割いているにも関わらず、あのボリュームの大阪編を、加藤に焦点を当てた1つの物語として最低限の脚色でコンパクトにまとめたあたり、ちょっと無理やり感はあるものの、でも上手く仕上げたなという感じで評価できますし、何よりほぼ原作どおり忠実に再現された独特の世界観、GANTZワールドを十分満喫できる映画でありました。
ずけし67

ずけし67