カリカリ亭ガリガリ

GANTZ:Oのカリカリ亭ガリガリのレビュー・感想・評価

GANTZ:O(2016年製作の映画)
5.0
「新しい映像表現で残酷グランギニョールを完成させたこと。漫画作家の脳内イメージを文字通り完璧にヴィジュアル化したエポックであるし、矛盾しているけれど”アニメーションによる漫画の完全実写化”としてマスターピースの域。2016年は『シン・ゴジラ』と『GANTZ:O』、2本のエポックな怪獣映画が公開された年として記憶している。前者はアニメ文法で実写を撮り、後者は実写文法でアニメを撮った、という試みが興味深い。あと、古参のGANTZファンとしては、レイカや杏ちゃんがちゃんと可愛いという事実だけで泣ける。声優のMAOさんに関西弁を喋らせただけでもサムズアップ。奥浩哉先生が描く女性のフェティッシュな魅力が、大阪の月夜に咲き乱れる!ってことで、『ブラック・レイン』以来久々、大阪の夜を美しく切り取った映画でもある」