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26世紀青年のKHのネタバレレビュー・内容・結末

26世紀青年(2006年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

Z級映画のふりをしたお手本のようなB級映画

IQが高い人は男女も仕事にいそしみ子作りの適齢期を逃し、反対にIQの低い男女はすることがなくバンバン避妊もせずSEXし無計画に子供を作りまくる、妻に飽きた男は浮気をし、同様によその女とも子供を作りまくる。バカの遺伝子の割合がどんどん増えていく。
そんな現状が続き本作の舞台の26世紀では全人類バカとなった地球が舞台である。大体の人間は便器兼椅子に座りながらテレビで男の玉を蹴るだけのバラエティをひたすら見るだけ、気に入らなかったら大統領権限とかですぐに殺す、女をみつけたセックスすることしか考えない、大体の人間はお金上げるって言ったら協力してくれる、人類皆、金・暴力・SEXが大好きな世界。

そんな時代に、軍の秘密計画により平凡な人類サンプルとして選ばれたジョーと売春婦(軍に女がいなかったので死んでも誰も心配しない民間人として選ばれた)は1年間コールドスリープの実験として眠るが、すでに人類のバカ化が始まっていた21世紀ではすぐに計画は頓挫し、そこはごみ処理場になる。バカになった人類は考えもせずそこにごみをただ捨て26世紀には山になっている。ある日いつものようにごみを捨てたら山が崩壊しごみに埋もれていたジョーのコールドスリープが解ける。

現代社会にも起こり得そうな、ブラックジョークのように見えて心からは笑えませんでしたが、基本を理解した人があえて外して作った質の高い映画のような気がしました。しかし全人類バカなのに26世紀まで人類を維持していたのはすごいですね。テレビやインフラとかも機能しているのもちょっと全人類バカ化の説得力には欠けますね、ちょっと。コンピュータが全管理している社会的な描写もなかったんでね、でもこういう映画で意味を求めたらだめですね。でもそれならそれで美女の一人でも出してくれよと、でもバカの遺伝子しか残らなかった未来という設定であえてブスしか出してないんだとしたらこの監督に一本取られたぜ。
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