ばーとん

26世紀青年のばーとんのレビュー・感想・評価

26世紀青年(2006年製作の映画)
4.1
涙でるほど笑った。映画の設定は「華氏451」を始めとする愚民化した未来像をよりドラスティックに表現したものだが、ディストピアものには付きものの"支配と搾取"の構造が殆ど存在せず、悪意無きディストピアと化している。全体主義の産物ではなく自然淘汰の結果としての大衆の愚民化であって、こちらの方が事態はより深刻だし、事実この映画で人類は絶滅の危機に瀕している。馬鹿げたコメディ映画だが真面目に語られる価値はあるのかも。映画の品性はゼロだけど、次々に登場する馬鹿の描写だけでとにかく笑えるのでこの点数。
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