言うまでもなく、ジェーン・オースティンの小説が原作。
この映画が、その小説の初映画化作品だそう。
思ったよりロマンチックな作風ではなく、コメディ寄りだった。
そういう意味ではわりと万人受けしていそうな作品だと思う。
ローレンス・オリヴィエのダーシーはかなりハマり役な気がする笑
堅物な雰囲気と、プライドの高い感じがまさにダーシー。
またリジー役のグリア・ガーソンも、凛とした聡明なキャラクターにぴったり。
お互いにプライドと偏見が邪魔をして、自分の気持ちに素直になれない様子にキュンとくる。
舞踏会で踊りながらしている会話が聞こえてくる。
そこからもうすでにすれ違う予感のする言葉ばかりで、ワクワクしてしまう笑
アーチェリー?らしきものをダーシーがリジーに教えようとするシーンが特に好き。彼が丁寧に教えなくても、リジーは簡単に、それも彼よりもうまくやってのけてしまう。
彼女の素直さと強さがよくわかる。
そして女性たちが怖い笑
ダーシーの友人の姉が一番腹立つが、リジーたちの母の干渉ぶりもわりと怖い笑
時代も時代なので、女性は結婚することが幸せの第一条件であるというのはわからなくもないけれど。
恋愛模様だけでなく、当時の貴族社会に女性視点で一石を投じるような皮肉さがあるのが救いに感じる。
ラストへの運びがちょっとグダグダだったので、もう少し丁寧さは欲しかった。
ただ主演二人のハマりっぷりと、単純にストーリーが面白いので、楽しく軽く観られた。