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笑う胃袋のn0701のネタバレレビュー・内容・結末

笑う胃袋(2000年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

いくら、白子、牡蠣、海老、和食を作る女将さんと、それを食べるサラリーマン。

カウンターにいた女がサラリーマンのうち、一人に喋りかけ、二人で飯を食いに行く。

女は昔は太っていたが、屠殺を見て食べられなくなったと告白する。しかし、ショックだったからではなく、食欲はあるのに食べられなくなるという不思議な状態になる。そして女はウニだけは食べたくないと言う。

二人は食を通して奇妙な関係を築いていく。

しかし、サラリーマンが作った手料理にウニが入っていたことに気が付いた女は料理をひっくり返し、捨ててしまった。そして、二人の関係は終わりを迎えた。

かのように思えたが、女はサラリーマンに執着していた。彼が彼女と二人でリビングで寛いでいたところ、女が現れて玄関の扉越しに卑猥なことを囁く。

女の狙いは「あなたになりたい」というものだ。だが、その狙い自体が何だったのか、それは結局定かではない。

だが、女は男を文字通り食べようとしていた。女の部屋にノコノコ表れた男は睡眠薬入りの酒で眠らされていた間に、開腹され、肝臓の一部を切り取られていた。

女が肝臓を口にすると狂ったように笑い出す。水槽をひっくり返し、魚まみれになりながら、女は笑いが止まらない。

香るか香らないか分からないぐらいのウニが男の肝臓の成分に含まれ、それが絶妙な風味となり、女を至高の幸福へと導いたのである。

女は知らず知らずのうちに、決して口にしたくなかったウニを口にしていたのである。
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