ひろ

マンモス 世界最大のSNSを創った男のひろのレビュー・感想・評価

2.6
ルーカス・ムーディソン監督・脚本によって製作された2009年のスウェーデン=デンマーク=ドイツ合作映画

邦題とDVDジャケットが完全に「ソーシャル・ネットワーク」をパクってる。まだパロディなら許せるけど、タイトルと内容が全く関係ない。人気作品に便乗しようとしているのがあからさま過ぎる。日本未公開作品だから必死に宣伝するのは理解できるけど、こういうことをする配給会社は潰れてほしい。

内容は主人公のレオが本当に大切なものに気づくまでを描いているのと、母親たちの物語だ。生活は豊かだけど娘と過ごす時間のないエレン、フィリピンの子供のために出稼ぎでシッターをしているグロリア、子供のために売春婦をするタイの女性。そんな母親たちの苦悩を描いたドラマにもなっている。

レオを演じたのはメキシコの英雄ガエル・ガルシア・ベルナル。ハリウッド作品にはあまり出演しない人だから、メキシコやヨーロッパの作品が多いけど、最近は作品に恵まれないイメージ。この作品で目立ってたのは、エレンを演じたミシェル・ウィリアムズかな。苦悩する母親を巧みに演じていた。素敵な女優だね。

内容も俳優も平均点以上と言ってもいいぐらいなんだけど、邦題とジャケットが酷すぎるからマイナスになってしまっている作品。邦題を見て借りたら詐欺みたいな作品だけど、悪意があるのは日本の配給会社なので、映画製作者に罪はない。公平な目を持って観賞してもらいたい。
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