♯110(2025年)アキロンの大王再び
舞台はイタリアローマの高層マンション
16歳の少女サリーの誕生日パーティーから始まります。彼女が主役なのにパーティーを抜け出し部屋で見ていたホラー映画の中から、悪魔「デモンズ」がテレビ画面を突き破って現実世界に出現し、サリーを襲ってデモンズ化させます。サリーは友人たちを次々と襲い、感染が拡大。マンション全体が密室と化し、住人たちは逃げ場を失います。またデモンズの血液は強い酸のため床を突き破り下の階へも感染を伝えるのだった。
またその酸の影響で電源ケーブルが溶けたことが原因で停電によってエレベーターに閉じ込められたジョージとデリヘル嬢、妊娠中のハンナ、ジムのトレーナー武闘派ハンクらがそれぞれの場所でデモンズと戦いながら脱出を試みます。血液に触れた犬や少年までもがデモンズ化し、混乱は極限に。やがて少年の腹から「アキロンの大王」が誕生してしまう…。
◆良い点/注目ポイント
・前回は映画館が舞台だったが、今回のデモンズの映画は地上波放送。ブラウン管TVからこんにちは。脚本がほとんど前作と同じでワンパターンな展開とドリフが大好きな私には刺さりました。
・今回も車の中で4人のイキった男女が登場。マイケル・ジャクソンの衣装のような私服で笑わせてくれます。しかも今回はデーモンと遭遇せずスピードを出し過ぎて交通事故で退場。
・デモンズの身体能力が凄い、速い、消防士のような身のこなしでなかなか手強いです。
またマンションのジムで筋トレしている女性が武富士CMのようなレオタードを着ていて笑えました。
◆改善点
・ヘリ墜落とか、バイクで鬼殺隊などマカロニゾンビ映画らしいクセの強い演出が欲しいです。
◆総括
・『バタフライ・エフェクト』
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』
のように大ヒット作の続編を作って失敗した案件でした。
『BTTF』と『ターミネーター』のように
パート2が前作より面白い成功例は、なかなか出てこないと感じました。
火炎瓶、バーベル、斧、消化器身の回りにたくさんの武器になるものがありますが、手頃で最強な武器は…コウモリ傘でした!
-2025年110本目-