過去に、日本で、ビデオ（VHS)化されたことのあるカンフー映画。
とにかく、主演のビリー・チョンと共演のカール・R・スコットのスピーディー且つキレッ！キレッ！の拳脚アクションとウエポンアクションが、カッコ良くて、実に、素晴らしいですね。
アクションだけなら、ビリー・チョンの技や動き（ムーブ）は、超一流なので、満点を付けたい位ですが、いかんせん、ストーリーが、バイオレンス色の強いダークな展開の内容で、気が滅入ります。
なので、もう少し、明るい内容の作品にしてほしかったなあ～って思いますね。
この辺は惜しかったですね。
ビリー・チョンは、「ドラゴンカンフー・水晶拳」では、ジャッキー・チェンの「ドランクモンキー・酔拳」や「スネーキーモンキー・蛇拳」的なアクロバティック且つリズミカルな京劇スタイルのファイトでしたが、本作では、アクロバット控え目のリアル志向のマーシャルアーツスタイル（フリースタイル）のファイトを披露してくれています。
ビリー・チョンは、作品によって、ファイトスタイルを器用に変化させることの出来る優れた武打星だと思います。
正に、二刀流ですね。
オープニングの演武シーンから、心を鷲掴みにされてしまいました。
スピードとキレのある、拳脚アクションはもちろんですが、九節鞭を巧みに駆使したアクションも、素晴らしくて、思わず、見惚れてしまいました。
ラストバトルの江島のアジトに乗り込んで、手下をヌンチャクや激しい拳脚アクションで、叩きのめすアクションも、凄かったですが、その後のビリー・チョンVS江島と陳星との二連戦も、凄まじかったですね。
トンファーを持った、ビリー・チョンと刀を持った、江島との激闘は、もう、ハラハラドキドキの連続で、手に汗握りました。
ハイキック、廻し蹴り、水面蹴り、寝たままでの蹴り技、飛び蹴り、中段から上段にかけてのキック、前方から後方の敵に対しての足技・・・。
「酔馬拳・クレージーホース」のラストバトルで、戚冠軍が、魅せた、バク転からのフロントドロップキックを彷彿とさせるような、バク宙からのフロントドロップキックも、圧巻でした！
ビリー・チョンの多彩な足技に魅了されてしまいました。
ビリー・チョンの足技の打点の高さやキレは、スーパーキッカー、黄正利（蛇拳、酔拳のラスボス）や足技の名手、カサノバ・ウォン（ドラゴンカンフー・龍虎八拳のラスボス）に匹敵すると言っても、過言ではない位に、凄いと思います。
それから、テーブルの上で、バッチリと、跳ね起きを決めて、立ち上がり、その後、床にドロップ（着地）して、前方回転する動き（ムーブ）は、パルクールっぽくて、時代を先取りしているなあ～って、感心しました。
立ち回りは、リアル志向なアクションとは言え、もみくちゃぐちゃぐちゃな粗い振り付けではなくて、ちゃんと計算された、段取りどおりのリズミカルなや技や動き（ムーブ）になっていて、激しくて、荒々しいの中にも、華麗さも、備わっていて、映画的に見栄えの良いアクションに仕上がっていたのが、好印象でした。
激しい中にも、美しさが、あるって言う所は、「ドラ息子カンフー」のラストバトルのユン・ピョウVSフランキー・チェンと共通点が、あるなあ～って、勝手に思いました。（個人的な意見ですが。）
ビリー・チョンは、本当に、カッコ良いですね♪
