あいうえお

低開発の記憶-メモリアス-のあいうえおのレビュー・感想・評価

低開発の記憶-メモリアス-(1968年製作の映画)
4.9
主人公が耽溺する「芸術」と、無関心な姿勢を貫く「闘争」が、弁証法的に歩み寄って一つになる瞬間。エイゼンシュテインはもっと長生きして、この作品を観るべきだった。彼が音声映画に見出だした夢は、まさにこの作品によって叶えられている。アレアは思慮深く賢い映画作家だとつくづく思う。