Clara

低開発の記憶-メモリアス-のClaraのレビュー・感想・評価

低開発の記憶-メモリアス-(1968年製作の映画)
3.5
ラテン!ラテン!ラテン!にて鑑賞。キューバ映画の原点であり名作と言われる1本。ドキュメンタリー映像を挟みながら、革命からキューバ危機に向かう国の様子を描いている。

カストロの社会主義宣言により、多くの人びとが、特にブルジョアジーが我先にと亡命する中で、ブルジョアジーの主人公はキューバに留まる。そのわりにキューバは低開発国家だと見下し、欧州を理想に掲げている。しかし、革命を声高に叫ぶわけでもなく、反体制派なわけでもなく…ただナンパして過ごしているだけ。しかもその対象は祖国のように低開発な女。それを欧州のように、洗練された女に仕上げることが目的…なんじゃそら!笑
ターゲットを見つけたが、なんかちょっと違かったからポイっとするかーとなった時、裁判沙汰になる。以前ならブルジョアジーが不利になることはなかったが、涼しい顔もしてられない状況になり、それまでさほど大きな国家の変化を感じていなかった主人公も強くその変化を感じることになる。

以上のことはわかったが、結局この主人公はなんなんだ…と消化不良で終わった。
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