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仕組まれた罠のKのレビュー・感想・評価

仕組まれた罠(1954年製作の映画)
4.1
嫌いじゃない。というかむしろ好き。
『復讐は俺に任せろ』に続けて観たから余計にかもしれないけど、グロリア・グレアムが個人的にハマるのかも。フリッツ・ラングの他の作品に出てるのかは分からないけど、続けて起用してるのも分かる気がする。

妻の不貞を疑ってカッとなり、殺しまでしてしまうかはともかくとして、メインの3人の倫理観の揺れ方にリアリティがある。現実にはそんなにはっきりとした絶対善みたいな人もいなければ、絶対悪みたいな人もいない。

フリッツ・ラングの作品をいくつか観てきて共通する印象はやっぱり、「人間の変えがたい習性」みたいなもの、すなわち業と呼べるようなものを描き出すことに長けた人だということ。

それは自分が映画で観たいもの、感じたいことのひとつ。
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