オバン

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)のオバンのレビュー・感想・評価

4.5
こんな事が、たったの50年ほど前に起きていたというのがゾッとする。
日本も、そして世界も、まだまだ野蛮で争いが絶えないという現実。

共産主義、学生運動、赤軍派、革命左派、血の気が多い事この上ない。
今の学生とは比べ物にならない程に、政治に関心があって、自らが国を変えるという意欲に溢れている。
そして、その意欲は爆発し、日本中を震撼させた事件へと発展していく。

自己批判という禅問答の様な問い、総括という名の集団暴力、そして処刑。
仲間が仲間を殴り殺すという残酷さ、しまいには問答無用で死刑にするという無茶苦茶さ、誰もこの暴挙を止められなかったのか…。

赤軍派から、連合赤軍となり、日本赤軍へと変わっていく。
名前が変わる度に、その凶暴性は増し、起こす事件もより過激なものになっていく。
組織が解散されたのが2001年だというのだから尚更驚く。
オバン

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