みゅみゅ

黒部の太陽のみゅみゅのレビュー・感想・評価

黒部の太陽(1968年製作の映画)
1.1
ひたすら長い。トンネルを掘ってる人の心境がわかる苦痛を味わえる、まだ終わらないのか、と。

ダム建設のダイナミックな絵を期待してたら、話の9割9分は仄暗いトンネル工事。そん中で僅かばかりの人間模様として、裕次郎の突き上げと世界の三船aka破砕帯三十郎の苦悩が描かれる。

作中は説明が何もない、滑落しても、鉄砲水が来ても、崩落しても、誤爆しても。見ればわかるでしょ、ってゆう事象扱い。

唯一、貫通した時の裕次郎の顏ドアップは必見の価値有り。台詞もないのにこうも雄弁に語るのか。
しかしこの人は超絶スタイルが良いんだな。

工事関係者とか、教育関係者以外は見る必要がないであろう一本。カメラマンが見切れてもお構いなしの記録映画。