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黒部の太陽のしろくろテレビのレビュー・感想・評価

黒部の太陽(1968年製作の映画)
4.5
さすがに熊井監督、191分の大作ですが、飽きずに観られました。
黒部ダムの建設にあたり、山を抜けるトンネルが必要で、山を掘って掘ってほりまくる話です。難所の破砕帯。ここをどう突破するか。
男たちがこの試練をどう切り抜けるかが見ものですね。

労務者、関電重役、建設会社の方々、悪い人など一人もいない。
みんな何かを背負い、ただただトンネルを掘る仕事に打ち込む。
まだ戦争の名残も残っていて、戦争経験者の複雑な心情、悲惨な過去などの影響も垣間見られます。
なんといっても世界の三船です。素晴らしいです。彼の存在感はこの役にぴったり。
石原プロ制作だけに、裕次郎をなんとかヒーローに推し出してるところがちと残念。