チッコーネ

ミッドナイトのチッコーネのレビュー・感想・評価

ミッドナイト(1939年製作の映画)
3.7
ハイライトの朝食シーンには大笑い。舞台的な演出だが、役者がそれぞれに達者で楽しめる。
コルベールより、嫉妬に燃える脇役メアリー・アスターの一挙手一投足に目を奪われたが、彼女のスキャンダルを明らかに意識した脚本で、ご丁寧に「カフスボタンがどうの」というラインまで有。
実生活での過去の愛人、ジョン・バリモアと「愛情の冷え切った夫婦」を演じるというキャスティングもエグめで、作品の話題作りへ大いに貢献したことがうかがえる。
当時の観客にとっては、彼女こそ実質的な主役だったのかも。
また屈強そうなドン・アメチが失神から弱々しく覚醒する姿は、映画史上稀に見る、と言えるほどセクシー。