堊

魔法少女を忘れないの堊のレビュー・感想・評価

魔法少女を忘れない(2011年製作の映画)
4.5
久々に見たらいろんなことに気づけた。
・前田亜季の役割。まこーさんのレビューにある通り、「昔は私も…」と語り、みらいちゃんのことがわからなくなっても即座に理解を示し、「女の子は誰でも元魔法少女〜」など1人だけ明らかに魔法少女に対する向き合い方が違う。
・記憶を失うときの音がカメラのシャッターの音のよう→プリクラ場面との対比。記録し記憶する行為と忘れるということについて言及が続く。パチンコのように連鎖発生する告白も、決定的な瞬間を持続させようと皆が無意識に行なっているように思える。ダンスシーンのカット割、フルで歌い切る弾き語り、そしてラストで"写真のように"画面が止まる。
・海の家で出てくるおじさん(伴大介)
死んだ妻の骨を持ち続けている→死んでしまっても忘れられるわけではない。

ヴェーラで見たけど大画面の前田亜季が本当に良かった。告白シーンでおっさんが泣いてた。
5年後くらいで『台風クラブ』的にカルト化してそう(もうしてる?)
堊