Ryu

イングロリアス・バスターズのRyuのレビュー・感想・評価

3.8
クエンティン・タランティーノが描く戦争映画。
タンティーノ作品は初めての鑑賞です。一応、戦争映画ですが、娯楽性に溢れており、エンターテインメントとしてとてもおもしろかったです。大まかにバスターズ編とショシャナ編で分かれていて、それが交わり、クライマックスへと向かう。とにかく脚本がおもしろい!そこにバイオレンスが相まってさらに秀逸なものになっていたと思います。なんか勝手なイメージとして、リュック・ベッソンみたいな感じで、ボッコボコにアクションが繰り広げられて、ナチス皆殺しでスカッと!みたいなものを想像していたのですが、複数の言語が入り乱れる会話劇がとても印象的でした。もちろんスカッとはするのですが、それ以上にブラックなユーモア溢れる会話劇や駆け引きにとても惹き付けられました。会話劇となると、やはり目立つのがキャストの演技だと思います。戦時中なだけあって、緊張感はもちろんあるですが、なんだか気持ちが緩むような箇所もあり、その空気の作り用がとても上手かったです。中でもオスカーも獲ったクリストフ・ヴァルツのネチネチした演技が素晴らしい。それと、ダイアン・クルーガーがめちゃ美人!メラニー・ロランも美人ですが、今作では自分はダイアン・クルーガー派でした(笑)。ジャケにも写ってる割には扱いがちょっと雑な感じもしましたが。
初めてタランティーノの世界に触れましたが、上手く言葉に出来ないけど、いいクセがある世界観でした。これは鬼才・天才と言われるのも納得です。他の作品も観てみたいな〜。
Ryu

Ryu