K

イングロリアス・バスターズのKのレビュー・感想・評価

4.7
思ったより静かな映画だった。静かな緊張感のあるシーンで溢れてる。それを生み出しているのが大体クリストフ・ヴァルツ演じるランダ大佐なので、最早主役はあの人だと言ってもいいくらい。一見良い人そうに見えるし実際喋り方も優しいけど、ふとした時に言葉の端々とか身振りとかにある種の邪悪さが垣間見えるのがおそろしい。二重の意味で映画によって行われるナチへの復讐譚であり、タランティーノらしい会話劇の映画でもある。全ての会話が面白い。内容もさることながら、面白い空気の作り方が上手すぎる。職人芸。
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