八木

イングロリアス・バスターズの八木のレビュー・感想・評価

4.5
 たぶん見返さないと意味がはっきりわからないシーンや、見終わりですでに忘れたところもたくさんあるので感想困る。
 ぶっちぎり娯楽映画です。間違いない。急にテロップがドカンと出たり、画面を丸く抜いて「ダイナマイト持ってました~」を明らかにコメディっぽく見せたり、映画を楽しげに作ってるイメージが見ていても残りました。
 「頭の皮」とか、イカレ軍人さんが仲間を鼓舞するために適当に言ったことかと思ったら、最後の最後まで律儀に剥いでるし、この辺も完全にコメディなんですよねえ。ブラピと部下がやり取りしながら、いかにも作業的に剥いでるところとかは、タランティーノ的なシーンだと思います。

 戦争映画でナチスものってことで、いくらか自分の中で構えてしまったところもあったのですが、この話は結局、「映画をナメるな!」っていう、映画馬鹿らしいタランティーノの力強いメッセージだと思いました。「映画を舐めたらナチだって滅ぶぞバカ!」と深刻でなく、楽しく、150分を飽きさせずに展開していました。面白かったです。
八木

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