ナンセンスロケット

イングロリアス・バスターズのナンセンスロケットのレビュー・感想・評価

4.0
【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの助走として】

「パルプフィクション」、「レザボア・ドッグス」と初期のタランティーノが好きすぎて、「キルビル」辺りから勝手に才能が途絶えたか、、と思い込んでました。なんだこの辺も面白いじゃん笑(ごめん。。)

ユダヤ人を探すドイツ人と、ドイツ人が嫌いなアメリカ人と、ドイツ人に復讐するユダヤ人のお話。

話のアンコは会話劇、腹の探り合い。ドンパチする前の疑い、クロかシロを見極めるワードセンスと打ち返し。この辺りが大変よくできてましてドキドキします。
これぞタランティーノかな。

物語が五分けにされてるが、4章のバーが良かったのと、5章のクライマックスからラストにかけても良かったです。
ランダ大佐の名演技‼︎

物語自体はあんまり抑揚がないのだが、この会話劇の臨場感と演出が見事で150分の長尺を長く感じませんでした。
なんか全編の起承転結を観客に意識させないのってすごいね。

長尺で敬遠してた「ジャンゴ」と「ヘイトフル・エイト」も見ておこうと思います。