やっぱり面白い。生クリームをグロテスクだと感じたのは生まれて初めてだ。
ワンハリやジャンゴと同じく、史実に基づいた出来事にタランティーノが“リベンジ”という要素を加えたフィクション。これらは3部作だという旨をタランティーノは述べていますね。
今作はユダヤによるナチスへの復讐劇。最後のスカッとする展開は他の2作品と同様で最高に楽しめます。
そこに至るまでの展開もさすが。2時間半まったく飽きない。
酪農家の小屋での会話、レストランでのランダのショシャナへの尋問、バーでドイツ人でないことを疑われるシーン、これらの緊迫感が半端じゃない。手に汗握って見入ってしまった。特にレストランでランダがミルクを注文した瞬間はゾッとしました。
最後も痛快な復讐劇で綺麗に終わって満足なのですが、なぜタランティーノはショシャナを殺してしまったのでしょう。。
家族をナチスに皆殺しにされたショシャナが、自分の復讐劇の結末すら知ることなくあっさり銃で撃たれてしまうとはなんとも哀しい。たとえ復讐とはいえ罪の無い観客たちをもまとめて皆殺しにしようとした罰なのでしょうか。。
それともここで死んだ方が面白いっしょ!くらいのノリなのか?笑
まあ結局面白いからいいんですけどね笑
それにしてもクリストフ・ヴァルツの演技、やっぱり最高だ。