改名した三島こねこ

イングロリアス・バスターズの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

4.1
<概説>

鬼才クエンティン・タランティーノが仕掛けるアンチナチスストーリー。生え抜きの工作部隊イングロリアス・バスターズが、ヒトラー以下主要幹部の暗殺を試みるドタバタ劇。

<感想>

白状しますとこれまでタランティーノのよさを知ったかぶりしていたところがあります。モノを知らんのに「タランティーノいいよねわかるようん」なんて言ってました。

いやいいですね。最高です。

彼の外連の効いた独特な場面運びや、テンポよくテンポを悪くする絶妙なリズム。対比と反復によって笑いを産む計算高いジョーク。そして意図して生み出されたカオス。

一方で酒場の一幕のようなシンプルにカッコよくシリアスな場面も一作に盛り込み、果ては秘密部隊なんて浪漫まで。最高(二度目)。

特に最後の映画館の一編はもう爆笑と緊張と爆笑の連続。やってることは虐殺なのにな〜こんなん笑うよな〜と膝を叩き続ける始末でした。あのテンポのよさは本当になんなのか。最高(三度目)

あと所々映画の小ネタも挟んでくれるのが嬉しいですね。ティル・シュヴァイガー繋がりで「天国の扉を叩くさ」なんて、感激です。