いののん

イングロリアス・バスターズのいののんのレビュー・感想・評価

4.4
開幕の瞬間からマカロニ。それに気づけた自分がうれしくて。なんか、わかっちゃったんだもんねー!笑 第1章から凄い! これはきっと、クリストフ・ヴァルツのいやらしさが終始つきまとうことになるんだろう。クリストフ・ヴァルツとお父さんとの会話の、じりじりとした緊張感。暗い部屋から長方形に切り取られた光射す野外へと、全力で駆け抜けていくメラニー・ロラン。完&璧!


それで、第2章の皮剥あたりでかかる曲にも、気づいちゃったんだもんねー! 「キル・ビル2」観た時には気づかなかったのに(大反省)。これは、モリコーネ大先生の曲じゃがね♪ この曲がかかる映画、観たことある!(←この曲は、「豹/ジャガー」でかかった曲でした♪) それから、「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」に出演してた人に気づけたこともうれしい(←ティル・シュヴァイガーでした!)


そんなこんなで特に第1章と第2章で、あっ!わかったぁ!と気づいたりすることが多くて(気づくのに時間がかかる)。今まで観てきたもの同士が繋がったりして、ひとりで勝手に狂喜乱舞し、ひとりで勝手に感動に打ち震えてしまった。そんなこんなで大忙し。あまりの大コーフンに疲れ果て、途中で私はエネルギー切れしてしもうた(反省)。いつかまた近いうちに観直そうっと!


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メラニー・ロランが、終盤、さあ、ここから一大仕事を成し遂げる、という時に、タイミング悪くダニエル・ブリュールが部屋に入ってくる。まったく、やれやれだよ。という感じのメラニー・ロランが好きです。


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本作をおすすめくださったCatmanさん、マカロニ・ウエスタンを教えてくださったrollinさん(私が「豹/ジャガー」を観ているということが驚きです!「豹/ジャガー」が「キル・ビル」にも、本作にも繋がっていくことを、あの頃の私には全然わかっていませんでした)、そして、同門のコブラさんにお礼申し上げます。




〈追記〉2024年2月再鑑賞
今作制作中or制作後に思うところがあって、のちにタランティーノは『Django Unchained』をつくったのだろうとわたしは想像する。今作でのゲスきわまりないナチス野郎を演じたクリストフ・ヴァルツが、ジャンゴであの役を演じたと思うと、そのことを思うだけで感極まってしまう。初鑑賞のとき、わたしはマイケル・ファスベンダーが出演してたことに気づいていたのかしら。冒頭でドゥニ・メノーシェが出演していたことは初鑑賞では気づいていなかったと思う。およそ15年前のドゥニ・メノーシェはまだそれほど熊たんにはなっていなかったのだ! ドゥニ・メノーシェとラッセル・クロウの対バン所望いたす!


*スタッフクレジットは黄色
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