キューバの孤島に不時着した3人組が、密かにゾンビを使役している大豪邸を探索する。前年度「ゴースト・ブレーカーズ」の流れを汲んでいる、喜劇路線の初期ゾンビ映画。
飛行機事故から生還した紳士、執事、機長の3人組が、定期便の船が到着するまでのあいだ、孤島の豪邸に宿泊することになる。ゾンビを養っている環境に外部の人間が立ち入り、トンチンカンな交流劇を展開させていくパターン。
主人公グループのうち、黒人の執事が事実上の狂言回し。オシャベリ好きのビビり症という、「ゴースト・ブレーカーズ」の使用人を引き継ぐキャラになっている。ゾンビを目撃しても、怪異現象が起きても、主人に信じてもらえず、慌てふためく姿が抱腹絶倒。
やっていることは、後の「8時だョ!全員集合」のホラー回とほとんど同じ(元ネタのさらに元ネタかも知れない)。特段美しいヒロインが出てこないが、今日にも通じるコメディ演出の原典を楽しむことができる。