いわやん

別離のいわやんのレビュー・感想・評価

別離(1939年製作の映画)
3.9
レスリーハワード主演。

世界的に著名なバイオリニストのホルガー(レスリー)は、演奏旅行を終え自宅に帰った。

そこには、妻と息子に、幼い娘が。
娘の誕生日にホルガーが、演奏会を開く。その時に娘のピアノの先生の若い女性アニタ(イングリッドバーグマン)の演奏を聞き、ホルガーは一目ボレ。
実はアニタも、以前からホルガーの大ファンで、二人は愛し合うように・・。
二人の仲が良くなっていくのが、段々と不安になるアニタは、ホルガーの前から消えようとするが・・。

嫁も子供もいる男を愛してしまった女の心の葛藤が作品のキモで、アニタ役のイングリッドバーグマンが、表情豊かに演じてます。

いわゆる不倫の作品なんですが、日本のドラマのようにドロドロした感じがなくて、好きな女性に少年のように無邪気なホルガーと、幸福感に罪悪感が表裏一体のアニタの取り合わせと、アニタの美貌で綺麗な印象が、作品の質を上げています。

ラストのエピソードは、作品を締める上で重要だと思いますが、アニタがいないのが不満でしたね。
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