るい

飢餓海峡のるいのレビュー・感想・評価

飢餓海峡(1965年製作の映画)
4.1

動機は動機 犯行は犯行🔍


内田吐夢監督、三國連太郎主演3時間にも及ぶサスペンス超大作。

函館での放火強盗殺人、時を同じくして台風で船が転覆、合わない死体の数。なかなか解決の糸口が見出せないこの事件が人々の運命を翻弄する。

いやー、黒澤明監督の「天国と地獄」もかなり面白いと思ったけど、「飢餓海峡」もかーなーり良かった。

内田吐夢監督の作品ってね、人間の生きづらさ、しんどさ、苦悩を丁寧に描いていて嘘のない濃い作品なのでとても好き。重厚なヒューマンドラマに重きを置いたミステリー。

この事件の10年間の軌跡を3時間に収めてるんだけど、長さも気にならなければ唐突感も全くない。

第一部での刑事の「困難な捜査に見えても一本の糸口はそこに見えてる気がします」からの10年がまた苦しい。

その後、とある事からバトンを受け取る形になる味村刑事がなんと高倉健さんだった。三國連太郎さん演じる犬飼との掛け合いに迫力がある。

犬飼は、私利私欲から、そして罪から逃げる為に重ねる行為がまた自分の首を絞めるというなんとも可哀想な人生。

健さんってどの作品見ててもあの髪型よね。(宮本武蔵の小次郎役以外)出演されてるの知らなくて、出て来た瞬間に高倉健!ってなった笑 まぁ、わかりやすくていいけど😄

あと、アマプラレンタルで見たんやけど、エンドロールの最後に関連おすすめ作品でてくるやん?あれに「ダークナイト」出て来た。確かにってなった…笑
るい

るい