くぅー

飢餓海峡のくぅーのレビュー・感想・評価

飢餓海峡(1965年製作の映画)
4.2
リアルな人間ドラマと社会派サスペンスを巧みに組み合わせた、屈指の大作で名作かと。

そう、実際起きた沈没事件と大火に着想を得て、殺人事件と逃亡劇を当てはめたイントロから…あの恐山でのホラーかつエロチックな演出にと、序盤だけでもかなりの見応え。

よって、中盤の老刑事の追跡描写はややダレるも、終盤のサスペンス劇できっちり盛り返し…海峡を渡った三者三様の姿を、骨太に描き切った内田吐夢監督の手腕には脱帽。

そして、名優の三國連太郎の熱演が作品をしっかりリードし…伴淳三郎と左幸子の見事なサポートに、高倉健もいい仕事してます。。

にしても、あのラスト…“戻る道ないど~、帰る道ないど~”って呟きが、頭の中でリフレインしまくりましたね。
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