Stroszek

飢餓海峡のStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

飢餓海峡(1965年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

内田吐夢監督。津軽海峡で共犯の二人を殺した一家強盗殺人放火容疑者の犬飼=樽見(三國連太郎)を追う刑事(伴淳三郎)と、犬飼を慕う娼妓の八重(左幸子)の10年が、戦後極貧状態にある日本の時代背景のもと描かれる。海の荒波、恐山のイタコ、荒野、時々フィルムのネガとポジが反転したような場面など、おどろおどろしい。犬飼の汚い爪を後生大事に持ち歩き、結局心の支えだったその人に殺される八重の悲哀。犬飼の過去が明らかになるにつれ、刑事たちが主にダイアログで「貧乏人の金に対する恐ろしいほどの執着」を暴いていく過程が面白い。
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