Soichiro

飢餓海峡のSoichiroのネタバレレビュー・内容・結末

飢餓海峡(1965年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

戦後日本の混乱と底なしの貧しさ、その中で交わりを持った男女の不幸な再会。心の飢餓に喘いだ男は海峡の藻屑と消える。原作の魅力を全く失うことなく、それでいてより映画的な面白さを追求している。三國連太郎演じる樽見が八重を手にかける決定的な場面はまさにそうで、八重の情熱がより苛烈なものになっているから、その悲劇の度合いが増す。それにしても三國連太郎は凄い役者だ。
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