ゆっきー

中国は近いのゆっきーのレビュー・感想・評価

中国は近い(1967年製作の映画)
4.5
今まで見たベロッキオの中でも屈指。

物凄い濃密な画面。教会の宿舎のシーンなどは、2組の会話を同時に進行させちゃったりする。冒頭の、増村か!と言わんばかりのスピードのモンタージュで登場人物を一気に紹介してしまう。観てて全く飽きない。ジョバンナ役の子も超かわいいし。

ブルジョワ階級を皮肉ったというかDISった映画なのだろうが、見てるの主人公に感情移入というか、ゲスいやつなのだが結構好きになってくる。むしろ、財産乗っ取ろうといてるあの若い二人のほうが、怖い。

犬映画と言っていいくらい、犬が頻繁に登場するのだが、特に冒頭の犬の使い方が上手いんだよね。何人かの登場人物たちが近隣に住んでいるのを一瞬で表現してしまう、あの犬の鳴き声。
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