ゆきゆきて追悼のざわめき

日本の夜と霧のゆきゆきて追悼のざわめきのレビュー・感想・評価

日本の夜と霧(1960年製作の映画)
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「今こそ、仮面をひっぺはがして、真の祝いに到達できる!」
元運動家同士の結婚式、参列した過去の証言者たちの告白で台無しに、そして...
若いというか、ただただ愚かな若者の群像劇。
横長の画面、独特の構図、長回しと演劇調の演出、キャストが全員ギラついていて重厚、顔付きが21世紀とは違う。まだ1時間しか経ってないのか、という密度の高さ。これが大島節か。
60年代の歴史よりも、人間ドラマが映画の中心。色恋沙汰、女の取り合い、みんな馬鹿だなあ。男のアプローチが総じて雑。
唐突のショスタコーヴィチは笑った。