上海十月

キープ・クールの上海十月のレビュー・感想・評価

キープ・クール(1997年製作の映画)
4.0
日本版予告編を観て、こうも本編と印象の違う、女性客を集客したいのが露骨にわかる予告編を久々に観ました。予告編には、よく出てるチュイ・インが最初しか出てこない。あとは、中国の大村昆(誰も言ってませんが)ことリー・パオティエンがチアン・ウェンによって人格が破壊される映画です。どこにも恋愛映画の要素がありません。この人格破壊映画の導入のためにチュイ・インがいる感じです。中国の発展によってすでに狂っている人が狂い始めた人を見て正気に戻るという、ブラック・ユーモアな作品です。ロケとセットも最小限でカメラワークも実験的、作劇方法も実験的でした。バックに流れるロックも10年前の北京の街になじんでました。映画館で見る場合は、後方の席をお勧めします。
上海十月

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